2012年06月15日
漢詩 漢文 廣瀬淡窓他
明窓兼浄机
抱膝思悠哉
莫話人間事
青山入座来
明窓と浄机と、
抱膝[ほうしつ]思ひ悠たるかな。
人間[じんかん]の事を話す莫かれ、
青山[せいざん]座に入り来たればなり。
明るい窓と浄らかな机、
膝を抱えて思い葰関熷姠は悠々としたもの。
世間話などするなよ、
あの青い山がこの席に加わっているのだから。雨晴薫吹落松筠
翠露斜斜滴葛巾
尽日無言好相対
青山不厭読書人
雨晴れ薫[くん]吹き松筠[しよういん]に落ち、
翠露[すいろ]斜斜[しやしや]として葛巾に滴[したた]る。
尽日[じんじつ]無言に好[よ]く相対するも、
青山は厭はず読書の人を。
※薫吹:薫風。夏の爽やかな風。
※翠露:松や竹をの葉から落ちる澄んだ露が葉の翠をうつしている様。
※斜斜:露が降りかかるさま。
※読書人:読書する人、ここでは詩作者本人。
雨が上がり、南風が松や竹に吹きわたり、
翠の露が葛の頭巾澳洲升學にしたたり落ちる。
一日中何も言はずに向き合っていても、
青山は書を読むばかりの私を厭がりもしない。 独臥風牀睡味長
醒来残日下西墻
門前時有売虫過
一擔秋聲報晩涼
独[ひと]り風牀[ふうしやう]に臥すれば睡味[すいみ]長く、
醒め来たれば残日[ざんじつ]西墻[せいしやう]を下る。
門前時に虫を売り過ぐる有り、
一担の秋声[しうせい]晩涼[ばんりやう]を報ず。
ひとり風の通る寝台に臥せっていると眠りは心地好い。
目醒めると夕日は西の垣根におちている。
折しも門前を虫売りが通り過ぎ、
担いだ荷からは秋の声が夕方の涼しさを告げるsmmothstarsmmothsmmoth的部落格travelinggoo。
抱膝思悠哉
莫話人間事
青山入座来
明窓と浄机と、
抱膝[ほうしつ]思ひ悠たるかな。
人間[じんかん]の事を話す莫かれ、
青山[せいざん]座に入り来たればなり。
明るい窓と浄らかな机、
膝を抱えて思い葰関熷姠は悠々としたもの。
世間話などするなよ、
あの青い山がこの席に加わっているのだから。雨晴薫吹落松筠
翠露斜斜滴葛巾
尽日無言好相対
青山不厭読書人
雨晴れ薫[くん]吹き松筠[しよういん]に落ち、
翠露[すいろ]斜斜[しやしや]として葛巾に滴[したた]る。
尽日[じんじつ]無言に好[よ]く相対するも、
青山は厭はず読書の人を。
※薫吹:薫風。夏の爽やかな風。
※翠露:松や竹をの葉から落ちる澄んだ露が葉の翠をうつしている様。
※斜斜:露が降りかかるさま。
※読書人:読書する人、ここでは詩作者本人。
雨が上がり、南風が松や竹に吹きわたり、
翠の露が葛の頭巾澳洲升學にしたたり落ちる。
一日中何も言はずに向き合っていても、
青山は書を読むばかりの私を厭がりもしない。 独臥風牀睡味長
醒来残日下西墻
門前時有売虫過
一擔秋聲報晩涼
独[ひと]り風牀[ふうしやう]に臥すれば睡味[すいみ]長く、
醒め来たれば残日[ざんじつ]西墻[せいしやう]を下る。
門前時に虫を売り過ぐる有り、
一担の秋声[しうせい]晩涼[ばんりやう]を報ず。
ひとり風の通る寝台に臥せっていると眠りは心地好い。
目醒めると夕日は西の垣根におちている。
折しも門前を虫売りが通り過ぎ、
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